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主郭附近の突起が印象的な岩原城の遠景。あいにく背後の北アルプスの山塊はガスっていて見えません。 |
山麓の安楽寺大門跡から見上げる岩原城。登り口がわからず、とりあえず背後の段丘上の堀金墓地附近から直登。 |
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直登20分ほどで主尾根へ。ここには「立岩山権現岩」があります。このあたりは自然地形ではありますが城域の一部(Ⅴ)と見ていいでしょう。 |
ここから平坦な尾根が暫く続きます。堀1は掘り残しの土橋の両端が竪堀になっています。 |
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堀2も土橋と竪堀。このあたりまでの堀は規模は小さいです。削平もされていません。 |
堀3・4の連続堀切あたりから、急にお城らしくなります。堀3の手前の小さな段郭などは不完全ながらも馬出しのようです。 |
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大きくて急峻な堀切4、圧巻です。竪堀はU字型の曲線を描いています。ここから主郭までは一気に急坂を登ります。 |
堀4を上から。ここは自然の急傾斜地をうまく使って高低差を作り出しています。投石用なのかどうか、石もいくつか転がっています。 |
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主郭までの斜面には何段にも段郭が。このあたりは小笠原様式とでも言いたくなる縄張です。 |
主郭附近の急峻な斜面を見上げる。石塁があったのかどうか、石がゴロゴロしています。 |
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Ⅱ曲輪への虎口。枡形、といってもいいでしょう。 |
主郭には朽ちかけた「岩原城址」の標柱が立っていました。しかし、ヤブが酷いなあ・・・。 |
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主郭の背面にはお約束の土塁が。土塁そのものは大して高くありませんが、ここから見る背後の堀切は驚異的。 |
うーむ、写真ではその雄大さが伝わらないのが残念な堀6。半端ではない大きさです。法面を直接降りるのは危険ですが、Ⅱ曲輪側から道があります。 |
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主郭の北側斜面に残る石塁?この他にも結構石が転がっており、本来は石積みがあった可能性が高そうです。 |
主郭北側斜面には3条の畝状の竪堀群があります。山側からの侵入に備えたものでしょうか。 |
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堀6から堀8まで、三連続の堀切。このお城の遺構は鋭さがあり、実に戦闘的です。 |
主郭裏手のⅣ曲輪、といっても削平はされていません。この背後にも堀切があり、一応城域の一部と看做すことができます。 |
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まだまだ続く遺構。写真は堀10。ちょっと倒木が多いですが、こちらも鋭さ、規模ともなかなかのものです。 |
山麓台地には大同寺跡、安楽寺跡や「岩原巾上遺跡(詳細不詳)」などの遺構群があります。 |
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安楽寺跡にはいつの時代のものか分かりませんが石垣なども。このあたりは「かまえ」という山麓の根古屋区域の一部でもあります。 |
ソレガシが直登をはじめた大同寺古薬師堂跡。こうした中世寺院遺跡と山城、そして居館と、各種の遺跡が残っている実に貴重な場所でもあります。 |